北海道高等学校国語教育研究会会長 吉 村 教 賢
(北海道石狩翔陽高等学校長)

  「高国研」のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本会は平成22年に、北海道で開催された「全国高等学校国語教育研究大会」をきっかけに、大会終了後もその成果を継続的に全道で共有したいという関係者の強い思いにより平成24年に発足し、本年で12年目を迎えました。

 広域な北海道において全道規模の研究会は限られる中、「夏の高国研」、「冬の高教研」において、北海道の高等学校国語教育の充実・発展に資することを目的としてお互いに連携しながら活動しており、本会においては、毎年8月に、「北海道高等学校国語教育セミナー」を開催し、授業改善のためのワークショップと教員相互の情報ネットワークの形成を図っております。また、各地域でさまざまな活動をしている管内高等学校国語教育研究会との連携を目指し、平成29年度より管内研活性化のための助成等を行っています。

 しかしながら、年々、会員登録者、セミナー参加者が減少傾向にあります。 
新型コロナウィルス感染症の影響により、世の中のICT化が加速し、先生方の研修スタイルがオンライン化していることも要因の一つにあると感じています。一方で、学校の小規模化が進み、地方の小規模校では、国語の教員が学校に一人しかおらず、授業について相談や交流がしたくてもできない先生がかつてより増えてきているのも現状です。
 子どもたちによい授業を届けるためにも、研修と交流の機会を充実させ、北海道の高校国語教育の充実に努めなければならないと感じて降ります。

 今後も、多くの先生方、関係機関のご協力をいただきながら「高国研」の活動を推進してまいりますので、全道の高等学校国語科教員が一人でも多く、加えて積極的に登録・参加していただけますよう、よろしくお願いいたします。